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計算結果
S字部の必要管長(全長)
2箇所の曲げ弧長+斜めの直線部(サイズにより変化)
2箇所の曲げ弧長+斜めの直線部(サイズにより変化)
250mm
曲げ間の距離
(マーキング基準・中心間)
(マーキング基準・中心間)
200mm
1箇所の曲げ弧長
(R × 角度・サイズで変化)
(R × 角度・サイズで変化)
51mm
水平幅(①→②)
S字部の水平footprint・サイズで変化
S字部の水平footprint・サイズで変化
226mm
縮み量
(直線基準で失う距離)
(直線基準で失う距離)
27mm
曲げ角度
30.0°
曲げ間の倍率
(1 ÷ sin角度)
(1 ÷ sin角度)
2.00倍
参考最小曲げ半径(現場曲げ目安)
管内径×6(内線規程/ケーブル保護起点)。ノーマルベンドはこれより小さい場合あり
管内径×6(内線規程/ケーブル保護起点)。ノーマルベンドはこれより小さい場合あり
-mm
図で確認
図の見方
赤●=曲げ中心:管を曲げる位置。ベンダーのアローをここに合わせてマーキング。
緑①②=全長の範囲:「曲げ開始」から「曲げ終わり」までの区間。①と②の間の管長が下のS字部 全長の値。
曲げ間の距離=赤●〜赤●間の、管の中心線に沿った長さ(=現場でのマーキング寸法)。管サイズに関係なし。
S字部 全長=①〜②間の管長。2箇所の曲げ弧+直線部。管サイズが大きいほど長くなります。
赤●=曲げ中心:管を曲げる位置。ベンダーのアローをここに合わせてマーキング。
緑①②=全長の範囲:「曲げ開始」から「曲げ終わり」までの区間。①と②の間の管長が下のS字部 全長の値。
曲げ間の距離=赤●〜赤●間の、管の中心線に沿った長さ(=現場でのマーキング寸法)。管サイズに関係なし。
S字部 全長=①〜②間の管長。2箇所の曲げ弧+直線部。管サイズが大きいほど長くなります。
用語の意味
- S字曲げ(オフセット曲げ)
- 管の軸を平行に「ずらす」ために、同じ管の中で2箇所を反対方向に曲げる加工方法。梁や他の配管を避けるときに使います。
- オフセット距離
- ずらしたい垂直(または水平)方向の距離。S字の高低差そのもの。
- 曲げ角度
- 直線に対して何度傾けて曲げるか。15°・22.5°・30°・45°・60°がよく使われます。角度が小さいほど管の必要長さは長くなりますが、入線はしやすくなります。
- 曲げ間の距離(中心間)
- 1箇所目の曲げの中心から2箇所目の曲げの中心までの斜め方向の距離。現場で管にマーキングする寸法。管サイズに関係なく、オフセットと角度だけで決まります。
- 1箇所の曲げ弧長
- 曲げ部分そのものの管の長さ。弧長 = R × 角度(ラジアン)。管が太いほど最小曲げ半径Rが大きくなるため、弧長も長くなります。例:30°曲げでG16(R=98mm)なら51mm、G54(R=324mm)なら170mm。
- S字部の必要管長(全長)
- 実際に使う管の総長さ。2箇所の曲げ弧 + 斜めの直線部。管サイズが大きくなるほど長くなります。切り出す管の長さの目安。
- 水平に進む距離
- S字曲げで管が直線方向に進む長さ。この分だけ平面上で前に進みます。
- 縮み量(しゅくみ・盗み)
- 「曲げ間の距離 − 水平に進む距離」の差。直線で引いた場合と比べて短くなる分です。既存の機器や箱との距離合わせで重要。
- 曲げ間の倍率(ベンダー倍数)
- オフセット距離を何倍すれば曲げ間の距離になるかの係数。1 ÷ sin(角度)で求まります(30°なら2.00倍)。現場で電卓を使わず暗算する目安。
- 最小曲げ半径(参考値)
- 内線規程の「金属管の曲がり部分の内側半径は管内径の6倍以上」は、管の中を通るケーブルの曲げ半径を確保するための基準(ケーブル保護起点)。管自体の物理的な曲げ限界ではありません。
このためノーマルベンド(工場製曲がり部材)は、管品質を保った状態で 6R より小さな曲げ半径で製造されているものが多くあります(外山電機の寸法表カードを参照)。現場曲げの目安として本ツールは「内径×6」を表示していますが、既製部材を使う場合は製品カタログ値が優先。 - ベンダー・ヒッキー
- 電線管を曲げる工具。小口径はヒッキー(手動)、大口径は油圧ベンダーを使います。
角度別の早見表(オフセット1に対する倍率)
| 角度 | 曲げ間 1÷sinθ |
水平 1÷tanθ |
縮み 曲げ間−水平 |
|---|---|---|---|
| 15° | 3.864 | 3.732 | 0.132 |
| 22.5° | 2.613 | 2.414 | 0.199 |
| 30° | 2.000 | 1.732 | 0.268 |
| 45° | 1.414 | 1.000 | 0.414 |
| 60° | 1.155 | 0.577 | 0.577 |
使い方:オフセット距離に表の数値をかけるだけで、各寸法が暗算できます。例えば「オフセット100mm・角度30°」なら、曲げ間=100×2.00=200mm、水平=100×1.73=173mm、縮み=100×0.27=27mm。
管種の使い分け(金属管)
- 厚鋼管(G管)
- 管壁の厚い鋼製電線管(G16〜G104)。両端にねじを切って接続。屋外・地中・湿気の多い場所・露出配管で使用。機械的強度が最も高い。
- 薄鋼管(C管)
- 管壁の薄い鋼製電線管(C19〜C75)。両端にねじを切って接続。屋内の乾燥した場所・隠ぺい配管で使用。厚鋼管より軽く加工しやすい。
- ネジなし管(E管)
- 管の端にねじを切らず、止めねじ付きのカップリングで管同士を、ねじなしボックスコネクタで管とボックスを接続するタイプ(E19〜E75)。屋内の乾燥した場所・湿気の多い場所で広く使用。ねじ切り不要で施工が速いのが特徴。屋外・地中・腐食性のある場所では厚鋼管(G管)が原則です。
サイズ記号の数字は呼び径(おおまかな内径の目安)。同じ呼び径でも種類によって実寸の内径・外径が異なります。最小曲げ半径は選択した管の実内径×6で計算しています。
現場でのポイント(曲げ加工)
マーキングは管の中心線で測る:曲げ間の距離は管の軸(中心)基準です。管の端や外側ではなく中心に印をつけます。
ベンダーの「スタートマーク」に合わせる:多くの電線管ベンダーには、曲げの起点を合わせる印があります。曲げ間の距離はこのマーク同士の間隔と一致します。
必要管長はサイズで変わる:「曲げ間の距離(マーキング寸法)」はサイズ無関係ですが、実際に切り出す管の全長は管サイズで変わります。太い管ほど曲げ半径が大きく、弧長が長いため、同じオフセットでも必要管長は増えます。切り出し前に結果欄のS字部の必要管長を確認。
単一S字で曲げられる最小オフセット:管が太く・角度が小さいほど、1回のS字で曲げられる最小オフセット 2R(1−cosθ) が大きくなります。例:G70(R=418mm)で30°なら約112mm。これを下回ると2箇所の曲げがぶつかります。
ただし曲げられない訳ではなく、2回以上のS字に分割すれば対応可能です。オフセットを途中で区切って段階的にずらすか、角度を大きくするか、細い管に変更します。
ただし曲げられない訳ではなく、2回以上のS字に分割すれば対応可能です。オフセットを途中で区切って段階的にずらすか、角度を大きくするか、細い管に変更します。
ノーマルベンド(既製曲がり部材)という選択肢:大口径管(G36以上・C51以上など)は現場でのS字曲げが難しい・道具の能力的に曲げきれないことも多く、実務では工場製のノーマルベンド(90°エルボ)を組み合わせて経路を作るのが一般的です。外山電気・未来工業などのメーカー品で、管サイズごとに標準曲げ半径が決まっています。ねじなし管はB形ノーマルベンド、厚鋼管はねじ込み式ノーマルベンドを使用。
6Rの由来(誤解の多いポイント):「管内径×6」の規定は、実は中を通すケーブルの曲げ半径を確保するためのもの(ケーブルは外径×6が最小曲げ半径)。管自体の物理的な曲げ限界ではないため、ノーマルベンド(工場製曲がり)は6Rより小さいことがあります。現場曲げはヒッキー・ベンダーの能力と管の潰れを見ながら判断、既製部材はカタログR値を優先。
曲げすぎは管の潰れに注意:現場曲げで半径を小さくしすぎると管が楕円化し、ケーブル入線時に被覆を傷めることがあります。太い管ほど要注意。
入線性と曲げ回数:曲げが多いほど電線が通しにくくなります。1区間で3箇所以内・合計270°以下を守り、超える場合はプルボックスを追加してください。
電線占積率:管の断面積に対する電線の占める割合は、同一太さの電線で48%以下、異なる太さで32%以下が目安(内線規程)。曲げが多いほど余裕を持たせます。
関連規程・参考資料
参照版号(ツール作成時点):内線規程 JEAC 8001-2022年版/電気設備技術基準・解釈(経済産業省・現行版)/関連 JIS(各規格の現行版)。規程は数年ごとに改訂されます。最新版との差異は現場の設計図書・電気主任技術者の判断を優先してください。
内線規程(JEAC 8001):日本電気協会が発行する民間規程。電線管の種類・曲げ半径・配管方法・電線占積率などを規定。現場判断の最上位根拠。
電気設備技術基準・解釈(電技・電技解釈):経済産業省令。低圧・高圧配線工事の法的最低基準。
JIS C 8305(鋼製電線管:厚鋼・薄鋼・ねじなし)/JIS C 8340(鋼製電線管用の付属品):電線管本体と付属品の寸法・品質規格。内径・外径・厚さの数値はこのJISに基づきます。
JIS C 8330(金属製電線管用の附属品):ねじなし電線管用のカップリング・コネクタ・ノーマルベンド等の規格。
メーカーカタログ(外山電機・未来工業・ネグロス電工 等):ノーマルベンドの標準曲げ半径・長さ・重量はカタログ値が実務の根拠。大口径の曲げはカタログで照合。
施工上の注意(内線規程)
※ 内線規程では金属管の曲げ半径を 管内径の6倍以上 と規定しています。これは中を通すケーブルが必要とする曲げ半径(外径×6)を確保するためで、管自体の物理的限界ではありません。工場製ノーマルベンドは品質管理のもと 6R より小さい半径で製造されている場合があります。現場曲げの目安として本ツールは「内径×6」を表示。
曲げの制限
- 1箇所あたりの曲げ角度は 90度以下
- 1区間(プルボックス間)で合計 270度以下
- 曲げ箇所は 3箇所以内
- 最小曲げ半径を下回らないこと
※ 本ツールは寸法算出の補助です。現場の最終判断は設計図書・電気主任技術者・内線規程の最新版に従ってください。管端の切断長や配管内の電線占積率は別途確認が必要です。