DDK
DDK合同会社 Digital Design Knowledge

接地抵抗 判定ツール

ツール一覧
1. 接地工事の種類を選択
2. 条件

A種は条件不問で 10 Ω以下 が基準です。

A
B種の基準値は変圧器の高圧側電路の1線地絡電流により変わります。正確な Ig 値は電力会社の資料や設計書で確認してください。
※ 300/Ig・600/Ig を使うには、高圧側に自動遮断装置があり、かつ実際の動作時間が基準以内であることの確認が必須です。不明な場合は安全側の「通常:150/Ig」で判定してください。
【重要】B種接地の最終判定は電気主任技術者の確認が必須です。
本ツールは参考値(基準抵抗値)を示すものです。B種接地の適否は、1線地絡電流・混触時の遮断時間・保護協調・低圧側の対地電圧上昇など複数要素の総合判断が必要で、工具1つで確定できる性質のものではありません。必ず選任の電気主任技術者または電気設計者の確認を受けてください。
3. 測定値の入力と判定
Ω
基準値(許容最大):10Ω 以下
— 測定値を入力 —
補助極(試験極)の色と配置
E 極
主接地極(緑)
P 極
電圧補助極(黄)
C 極
電流補助極(赤)
E E 極 主接地極(緑) P P 極 電圧補助極(黄) C C 極 電流補助極(赤) 5〜10m 5〜10m ── 3極を一直線に配置 ──
基準値 一覧表(電技解釈17条)
種類 基準値 緩和条件
A種 10 Ω 以下 緩和なし
B種 150 / Ig Ω 以下 1秒超〜2秒以内遮断で 300/Ig
1秒以内遮断で 600/Ig
C種 10 Ω 以下 0.5秒以内に遮断する装置あり
→ 500 Ω 以下まで緩和
D種 100 Ω 以下 0.5秒以内に遮断する装置あり
→ 500 Ω 以下まで緩和
Ig = 変圧器の高圧側電路の1線地絡電流(A)。一般的に自家用の6.6kV受電設備では 1〜数A 程度ですが、正確な値は電力会社から提示される資料で確認してください。
測定のコツ・補助極の打込み方
  • E → P → C は ほぼ等間隔の一直線に配置。L字や三角配置は誤差が大きくなる
  • 補助極は 湿った土に深く打込む。乾燥時は周囲に 水をかける
  • コンクリート・アスファルト上で測定するときは、導電布などを介して確実に接地
  • 他の接地極・金属構造物からは可能な限り離す(最低でも5m以上が目安)
  • 測定前に 電池電圧チェック導通確認を実施
  • テスタ側の端子色(E緑 / P黄 / C赤)と現場のリード線色を 必ず一致させる
  • 測定値が安定しないときは補助極を打ち直すか、少し位置をずらして再測定
覚え方:P はピンクじゃない。黄色(イエロー)!
用語解説
接地抵抗
接地極と大地(遠方の基準点)との間の電気抵抗。小さいほど地絡時に電流が大地へ逃げやすく、感電リスクが下がる。
接地極
大地に埋設する金属棒(アース棒)や金属板。銅覆鋼棒の長さ1.5m品が一般的。
接地線
機器や中性点と接地極を結ぶ電線。緑または緑/黄のストライプ被覆を使う。
1線地絡電流(Ig)
高圧側の1線が地絡したときに流れると想定される電流。B種の基準値計算に使う。
混触
高圧側の電路と低圧側の電路が直接電気的に接続してしまう事故。低圧側の電位が異常上昇する。
漏電遮断器(ELB/ELCB)
地絡電流を検知して回路を自動遮断する保護機器。0.5秒以内の動作型が C種・D種の緩和条件で要求される。
アーステスタ(接地抵抗計)
接地抵抗を測定する専用計測器。3極式(E・P・C)が基本。JIS C 1304準拠品を使用。
補助極
測定用に一時的に打込む電極。電圧補助極(P)と電流補助極(C)の2本を使用する。
関連する規程・法令
参照版号(ツール作成時点)内線規程 JEAC 8001-2022年版電気設備技術基準・解釈(経済産業省・現行版)/関連 JIS(各規格の現行版)。規程は数年ごとに改訂されます。最新版との差異は現場の設計図書・電気主任技術者の判断を優先してください。
  • 電気設備技術基準の解釈 第17条:接地工事の種類(A・B・C・D種)と接地抵抗値・接地線の太さを定めた基本規程
  • 電気設備技術基準の解釈 第24条:高圧または特別高圧と低圧の混触による危険防止(B種接地の根拠)
  • 内線規程(JEAC 8001)1350節:接地工事の施工方法・接地線サイズの詳細
  • JIS C 1304:接地抵抗計(アーステスタ)の規格
  • 労働安全衛生規則 第333条:電動機械器具の感電防止(漏電遮断器の設置)
規程は改訂されることがあります。現場では必ず最新版を参照してください。
現場での注意事項
  • 測定前に 検電し、充電されていないことを確認
  • 雷・降雨時は測定を中止(感電・機器故障のリスク)
  • 既設接地の測定時は、対象接地線を 一時的に外す場合がある。電気主任技術者の立会い・指示のもとで実施
  • 測定値と基準値を 記録し、工事記録に残す
  • 基準を超えた場合は、接地極の増設・並列接続などで抵抗を下げる検討を行う
  • 現場の最終判断は電気主任技術者の指示に従ってください