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DDK合同会社 Digital Design Knowledge

許容電流早見表

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⚡ CALC 補正込み 許容電流 計算
電線 × 収容本数 × 周囲温度 から、その現場で実際に流してよい電流を算出します
実許容電流 A
電線を選ぶと計算します
早見表
絶縁電線(600V ビニル絶縁電線 IV)
周囲温度 30℃ 以下/がいし引き・単独布設(電線管やダクトに収容しない状態)の基準値。電線管収容時は下記「電流減少係数」を乗じて補正してください。
種別 サイズ 許容電流(A) 目安の
主幹ブレーカ
単線
(mm)
1.016
1.21915A
1.62720A
2.03530A
2.64840A
3.26260A
より線
(mm²)
22720A
3.53730A
5.54940A
86150A
148875A
22115100A
38162150A
60217200A
100298250A
電線管・ケーブルラックに複数収める場合は、右の「低減係数」タブの係数を掛けてください。
周囲温度が 30℃ を超える場合は補正が必要です。
VVF ケーブル(600Vビニル絶縁ビニルシース・平形)
周囲温度 30℃ 以下・がいし引き以外の配線(内線規程 JEAC 8001 1340節・JIS C 3342)
サイズ 2心 3心 目安の
ブレーカ
1.6mm19A17A15A
2.0mm24A22A20A
2.6mm33A30A30A
VVF の標準サイズは 1.6 / 2.0 / 2.6mm の3種(JIS C 3342)。
それより大きな断面積が必要な場合は VVR(丸形)・CV・IV を使用します。
VVF を電線管に収めた場合は、同一管内の本数に応じた低減係数を掛けてください(IV電線と同じ扱い。3本以下 ×0.70 / 4本 ×0.63 / 5〜6本 ×0.56)。
CV / CVT ケーブル(架橋ポリエチレン絶縁・許容温度90℃)
空中布設・周囲温度 30℃基準(JEAC 8001 共通表/JCS 0168 の空中布設値に準ずる代表値)
サイズ
(mm²)
CV 3心 CVT
(トリプレックス)
2 2730
3.5 3741
5.5 4955
8 6170
14 88100
22 115135
38 162190
60 217255
100 298355
150 395465
200 469550
250 556650
325 650770
本表は 内線規程 JEAC8001-2016 資料1-3-7 に基づく空気中布設・周囲温度30℃の標準値です。メーカーカタログ(古河電工・住友電工・フジクラ等)では布設条件・導体温度の前提が異なり、同じサイズでも 5〜10%程度大きい値 になることがあります。
設計確定時は使用するメーカーのカタログで必ず照合してください。
電流減少係数(管路・ダクト等に同時収容)
内線規程 1340-1 より
同一管内の電線本数減少係数
3本以下0.70
4本0.63
5~6本0.56
7~15本0.49
16~40本0.43
41~60本0.39
61本以上0.34
周囲温度による補正係数
基準 30℃ に対する倍率。絶縁体の種類で値が異なる点に注意
周囲温度 IV・VVF
(ビニル 60℃)
CV・CVT
(XLPE 90℃)
30℃以下1.001.00
35℃0.910.96
40℃0.820.91
45℃0.710.87
50℃0.580.82
55℃0.410.76
計算式: 実許容電流 = 表の許容電流 × 電流減少係数 × 温度補正係数
例)IV 5.5mm² を同一管内に6本収容、周囲 40℃(ビニル系)
49A × 0.56 × 0.82 ≒ 22A
架橋ポリエチレン絶縁(CV/CVT)は許容温度が 90℃ と高いため、ビニル絶縁(IV/VVF・60℃)より温度補正係数が緩やかです。高温環境ほど差が大きくなります(50℃で 0.58 vs 0.82)。
詳細値は メーカーカタログ(古河電工・昭和電線・住電HST 等)の温度補正表で最終確認してください。
用語の意味
許容電流(アンペアシティ)
電線が安全に連続して流せる電流の上限。電線の被覆が許容温度を超えないよう決められた値。周囲温度・電線本数・布設方式で変わる。
電流減少係数(低減係数)
電線管・ダクト等に複数本の電線を収容したときに適用する係数。本数が多いほど放熱が悪くなるため、許容電流を下げて使う。内線規程1340節。
温度補正係数
周囲温度が基準(30℃)と異なる場合に許容電流に掛ける係数。高温ほど小さい(40℃で0.82、50℃で0.58)。
実許容電流
表の許容電流に電流減少係数・温度補正係数を掛けた、その現場で実際に流してよい電流の値。
IV線
600Vビニル絶縁電線。単線(1.6/2.0/2.6/3.2mm)とより線(2/3.5/5.5mm²〜)がある。電線管内で使う。
VVF・VVR ケーブル
600Vビニル絶縁ビニルシースケーブル。VVF=平形(屋内配線主力)VVR=丸形。シース付きなので管なしでも露出・隠ぺい配線可能。
CV・CVT ケーブル
CV=架橋ポリエチレン絶縁ビニルシース。耐熱性が高く許容電流が大きい。CVT=単心CVを3本撚り合わせたトリプレックス形(放熱良好で3心より許容電流大)。
がいし引き配線
電線を管に入れず、陶器製のがいしで支持して布設する古い配線方式。現在は新設でほぼ使われないが、旧式建物の改修時に目にする。
連続負荷(3時間以上)
3時間以上連続して使用する負荷。ブレーカー定格は負荷電流×1.25以上を選ぶ(電技解釈第148条)。
関連規程・参考資料
参照版号(ツール作成時点)内線規程 JEAC 8001-2022年版電気設備技術基準・解釈(経済産業省・現行版)/関連 JIS(各規格の現行版)。規程は数年ごとに改訂されます。最新版との差異は現場の設計図書・電気主任技術者の判断を優先してください。
電気設備技術基準の解釈 第146条:低圧配線の電線の太さ・許容電流の法的基準。
内線規程(JEAC 8001):民間規程。1340節で電線の許容電流表・電流減少係数を規定。本表の数値はこれに準拠。
JIS C 3307(600Vビニル絶縁電線 IV):IV線の規格。寸法・許容温度・性能試験を規定。
JIS C 3342(600Vビニル絶縁ビニルシースケーブル VVF/VVR):VVF・VVRケーブルの規格。
JIS C 3605(600V架橋ポリエチレン絶縁ビニルシースケーブル CV):CVケーブルの規格。
JCS 0168(電力ケーブルの許容電流):日本電線工業会規格。布設条件別の詳細な許容電流値。大電流・埋設ケーブル選定時に参照。
使用上の注意
  • 本表は 内線規程・電気設備技術基準の解釈をもとにした代表値です。
  • 実際の選定は、電線メーカーの 最新カタログ設計基準 を必ず確認してください。
  • 需要率・不平衡・電圧降下・ブレーカ整定も合わせて検討が必要です。
  • 最終判断は 第一種電気工事士 または 電気主任技術者 の確認のもと行ってください。