電気配線・配管の他設備との離隔距離、地中の埋設深さの基準を確認し、現場条件と比較して OK/NG を判定します。設計・施工管理の一次確認用。
① 自分側の配線種別
② 対象設備(相手側)
③ 現場の実際の離隔距離
単位:mm(ミリメートル)
④ 特殊条件(該当するものにチェック)
基準値:—
条件を選択してください
※ 本ツールの数値は一次確認用の目安です。特別高圧・共同溝・ハンドホール内・重要施設は設計段階で電力会社との協議が必要です。現場の最終判断は電気主任技術者の指示に従ってください。
離隔距離の図解
① 埋設場所
② 電圧・用途
③ 埋設方式
④ 現場の実際の埋設深さ
単位:mm(ミリメートル)
基準値:—
条件を選択してください
※ 地中埋設電線路は電技解釈第120条が基本。通信・弱電は「有線電気通信設備令」など別規定。地域・電力会社で追加基準がある場合があります。
埋設深さの断面図
離隔距離 早見表(内線規程・実務目安)
| 自分側 | 対象 | 最小離隔 | 備考 |
|---|---|---|---|
| 低圧 (600V以下) | 弱電(電話・LAN) | 10cm | 並行配線時・ノイズ対策 |
| ガス管 | 10cm | 金属管の場合 | |
| 水道管・排水管 | 10cm | 並行配線時 | |
| 冷温水管・冷媒管 | 10cm | 結露・温度差に注意 | |
| 他の強電(低圧) | 制限なし | 同一管・同一ラック可 | |
| 高圧 (6,600V) | 低圧配線 | 15cm | |
| 弱電配線 | 60cm | 誘導防止 | |
| ガス管・水道管 | 15cm | ||
| 消防用 | 同一管不可 | 別系統 | |
| 弱電 | 電話・LAN同士 | 制限なし | ノイズ対策で離隔推奨 |
| 強電(低圧) | 10cm | ||
| 雷電流伝送回路 | 60cm | 誘導雷対策 | |
| 消防用 | 他設備 | 同一管不可 | 消防法基準 |
| 特別高圧 | — | 要協議 | 電力会社と設計協議 |
※ 内線規程(JEAC 8001)・電気設備技術基準・解釈を基本に、現場実務で広く用いられる目安値をまとめたもの。具体値は最新版の規程原文で必ず確認してください。
埋設深さ 早見表(電技解釈第120条)
| 場所 | 低圧・高圧 | 特別高圧 |
|---|---|---|
| 車道(重車両通過) | 1.2m以上 | 1.2m以上 |
| 車道(一般車両) | 0.6m以上 | 1.0m以上 |
| 歩道・宅地 | 0.6m以上 | 0.6m以上 |
| 軽荷重部(車両通過なし) | 0.3m以上 | 0.6m以上 |
※ 通信・弱電は有線電気通信設備令など別規定。埋設方式(直接埋設・管路・暗渠)で適用条件が変わります。
コンクリート内・壁内配管のかぶり
| 部位 | かぶり厚さ |
|---|---|
| 屋内(一般) | 20mm以上 |
| 屋外・水回り | 30mm以上 |
| 構造体内 | 構造設計に従う |
| 合成樹脂管(CD・PF管) | 外径の1倍以上 |
- 軽量鉄骨内:配管外径以上の離隔を確保(ビス・タッピング干渉防止)
- 石膏ボード壁内:壁厚の中央に配管ルートを推奨(両側ビス逃げ)
埋設方式と保護措置
- 直接埋設式:ケーブル(CVケーブル等)を保護管なしで直接埋設。コンクリートトラフ・鋼管保護・防護板のいずれかによる機械的保護が必要。
- 管路式:FEP管・鋼管などの電線管に収納して埋設。引替え・増設が容易。
- 暗渠式:ハンドホール・共同溝内にケーブルを敷設。別規定が適用される。
直接埋設で「車道等の重車両通過部」は、防護板(厚さ6mm以上の鋼板、コンクリート板、トラフ等)による機械的保護が基本。重要施設は電力会社・道路管理者と協議。
表示義務(埋設電線路)
- 「電気」の表示:地中埋設電線路には「電気」の表示(標識・表示シート)が必要。
- 埋設表示シート(黄色):ケーブル上部30cm程度に黄色の埋設表示シートを連続敷設。
- 表示間隔:おおむね2m以下の間隔、または連続シート。
- ハンドホール・マンホール蓋:「電気」または所有者名を明示。
用語の意味
- 離隔距離:他の設備(ガス管・水道管・通信等)と電路との間に確保すべき最小の距離。誘導・熱・事故波及を防ぐ目的。
- 直接埋設式:ケーブルを土中に直接埋める方式。防護板やトラフで機械的保護が必要。
- 管路式:電線管(FEP・鋼管等)の中にケーブルを通して埋設。
- 暗渠式:ハンドホール・共同溝・電線共同溝内にケーブルを敷設する方式。
- かぶり厚さ:コンクリート表面から配管の外側までの距離。小さいと爆裂・腐食の原因。
- 雷電流伝送回路:避雷設備・接地導体など、雷サージが流れる可能性がある回路。
- 弱電:電話・LAN・TV・CCTV等、低電圧の信号系回路の総称。
関連法令・規格
- 電気設備技術基準・解釈(経産省)… 特に第120条(地中電線路の施設)
- 内線規程 JEAC 8001(日本電気協会)… 配線・配管の離隔・施工基準
- 電力会社 供給約款・施設要領… 引込・供給側の詳細基準
- 道路法・道路構造令… 道路占用・埋設物の位置
- 建築基準法… 建築物内の電気設備
- 消防法… 消防用電源・耐火/耐熱配線
- 有線電気通信設備令… 通信ケーブルの埋設
施工上の注意事項
- 基準値は最低限。実施工では安全率を見込み、現場納まりに応じて余裕を持たせる。
- 地域・電力会社により追加基準がある。事前協議を必ず行う。
- 重要施設(病院・データセンター等)は設計段階で電力会社と協議必須。
- 共同溝・ハンドホール内は別規定。所管との協議が必要。
- 交差部は機械的保護(トラフ・防護板)を追加する。
- ガス管と交差・並行する場合はガス事業者と事前協議が望ましい。
- 掘削前は試掘・埋設物照会(電気・通信・ガス・水道)を実施。