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【2027年問題】エアコン値上げ前に、電気工事士の自分が子供部屋に2台つけた話

2026年5月公開 1級電気工事施工管理技士 監修 読了 約9分

来年(2027年)4月から、エアコンの省エネ基準が大きく変わるんです。業界では「エアコン2027年問題」って呼ばれてて、メーカーがそれに合わせて新機種を作り直す関係で、価格が数万円上がるって試算が出てます。

ちょうど自宅の子供部屋2部屋にエアコンが必要になったタイミングやったんで、値上げ前に駆け込みで2台取付してもらってきました。
電気工事士・1級電気工事施工管理技士として独立したばっかりの自分が、なんで自分で取り付けずに業者に頼んだのか、合計いくらやったのか、ぜんぶリアルに書いていきます。

この記事でわかること
  • エアコン2027年問題(省エネ基準改定)でどれくらい値上がるんか
  • 電気工事士の自分が、エアコン取付を業者に頼んだ理由
  • 子供部屋4.5畳×2部屋に2台つけたリアルな費用(本体+工事=19万円台)
  • 工務店が空けてくれた「将来用スリーブ」を使うのを諦めた想定外と対処
  • 業者選びで見るべきポイント(内訳明示・段取りの良さ)

CHAPTER 1エアコン2027年問題ってなに?

2027年4月から、エアコンに対する省エネ法の「トップランナー制度」基準がぐっと引き上げられるんです。これが「2027年問題」って呼ばれてる理由。

APF基準が 5.8 → 6.6 へ

APF(通年エネルギー消費効率)っていう指標が、現行の 2010年度基準 5.8 から 2027年度基準 6.6 に上がります。機種によっては最大35%もの効率改善が求められる、けっこう厳しい改定なんです。

価格への影響:6畳用が8〜12万 → 12〜18万に

業界の試算では、6畳用の普及価格帯エアコンが8〜12万円から12〜18万円くらいに上がるって言われてます。日本経済新聞も「数万円高くなる」って報じてるし、ほぼ確定路線ですね…。

つまり:2027年4月以降に新規購入すると、同じグレードのエアコンが数万円高くなるってこと。
買い替え予定があるなら、2026年中に動いた方がええです。

光熱費は逆に安くなる(買い替えメリット)

もちろん省エネ性能が上がるんで、ランニングコストは下がります。6畳用で年間約2,760円14畳用で年間約12,600円の電気代節約。新基準モデルを長く使えば、トータルでは元が取れる可能性もありますね。

今のエアコン使ってる人は買い替え不要

大事なポイントとして、トップランナー制度はメーカーへの規制(製造・出荷の話)なんで、家庭で使ってるエアコンを買い替える義務はないんですよ。今動いてるやつはそのまま使い続けてOK。

CHAPTER 2電気工事士の自分が、なぜ業者に頼んだか

ここからが本題。「電気工事士の資格あるなら、エアコン取付くらい自分でやれば?」ってよく言われるんです。
けど、実はエアコン取付には電気工事以外の作業がいろいろ混ざっとるんですよ。

エアコン取付には4つの作業が混ざっとる

冷媒配管は資格不要やけど、専用工具と経験が必要

冷媒配管は資格上は誰でも触れるんやけど、必要な工具がこれ。

業務外で買い揃えると数万円コース。さらに、冷媒漏れ判定・真空引き手順なんかは経験ベースのノウハウも必要です。失敗すればガス漏れ・水漏れで部屋が大変なことになる…DIYで挑むリスクはデカい。

「冷凍空調業」と「電気工事業」は別ジャンル

業界的には、エアコン取付は「冷凍空調業」の領域。電気工事業とは別ジャンルの専門業界なんです。
DDK合同会社は電気設備工事の専門であって、エアコン取付の専門業者やない。だから今回は素直にエアコン取付業者に頼みました。

CHAPTER 3機種選び&本体購入

日立 白くまくん AJシリーズを選定

子供部屋4.5畳×2部屋やから、日立 白くまくん AJ(RAS-AJ2225S-W)を2台。コスト重視のスタンダードモデル。子供部屋やったら高機能機種は不要、っていうのが結論ですね。

本体は価格.comで送料込み最安:1台 46,475円

本体は価格.comで送料込みの最安ショップから購入1台あたり46,475円 × 2台 = 合計 92,950円でした。家電量販店やとこの金額じゃ買えへんので、ネット購入が現代のスタンダードかなと。

POINT:本体ネット購入+工事のみ業者の「分離発注」がコスト面で◎。
量販店の「本体+工事込みパック」より安くなることが多いんです。標準工事費が膨らんでないし、内訳もはっきりしてる業者を自分で選べるのも強み。

CHAPTER 4工事費の内訳(透明性◎の業者を選ぶ)

工事は地元の業者に依頼。見積りの内訳がきっちり明示されてて、これは信頼できそうやなと判断したんです。

項目 単価 数量 金額
エアコン取付工料(14畳未満) ¥4,000 ×2台 ¥8,000
穴貫通 ¥2,000 ×2 ¥4,000
スリーブ ¥2,000 ×2 ¥4,000
配管(VA・ドレン込) ¥3,000 ×12m ¥36,000
化粧カバー(ヘッド+2m) ¥5,000 ×2 ¥10,000
化粧カバー(ダクト追加) ¥2,000 ×6m ¥12,000
化粧カバー(ジョイント) ¥1,000 ×4個 ¥4,000
高所作業 ¥10,000
プラロック(室外機ベース) 2台分 ¥2,000
小計 ¥90,000
消費税(10%) ¥9,000
工事費 合計(税込) ¥99,000

配管が2台で12mと長かったんで、配管代だけで¥36,000。化粧カバーをきっちり仕上げる分も¥26,000ほど。「配管むき出しは嫌」っていうこだわり派は、化粧カバーは必須ですね。

電工目線の見どころ:配管12m vs 化粧カバー10m、差の2mはどこ行った?
よう見ると配管は12mやけど、化粧カバーは合計10m(ヘッド+2m×2台 =4m + ダクト追加6m)。差の2mはどこ消えたん?って思うやろ?
実はこれ、室外機の裏で1台あたり1m分(2台で2m)配管をぐるっと巻いて「余長処理」してるんです。配管は現場ピッタリ寸法より少し余裕を持たせて切るんが鉄則で、その余りを室外機の裏でくるっと巻いて隠す段取り。外からは見えへんし、ここに化粧カバーつけても意味ない(むしろ見栄え悪なる)。
電工目線で見ると「余長の逃がし方、ちゃんと考えとるな」って信頼できるポイントなんです。
業者選びのコツ:「工事費 ◯万円ポッキリ!」みたいな見積りはちょっと注意。当日になって「配管追加で〜」「化粧カバー別で〜」って上乗せされるパターン、けっこう聞きます。
内訳がはっきり書いてある見積りを出してくれる業者は信頼できますよ。

CHAPTER 5想定外やった話:「将来用スリーブ」と屋根置きの誤算

計画通りいかへんのが現場のリアル。今回も2つほど想定外がありました。

想定外①:「将来用」のエアコンスリーブを使うのを諦めた

家を建てたとき、工務店に「将来エアコン付ける用」っていうスリーブを空けてもらってたんです。屋根に室外機を置く前提の位置やってのは元から知ってて、「これがあると工事ラクですよ」って言われてて、ちょっと期待してたんです。

けど、業者さんが現地確認してくれて、思わぬ落とし穴に気づかされる。
屋根に室外機を置くってことは、室外機を固定するために屋根そのものに穴を開けなアカンってことなんです。言われてみたら当たり前なんやけど、自分は「将来用スリーブあるからラクやな」ってだけ思いこんでて、屋根の穴開けに伴う漏水リスクや、将来のメンテの面倒くささが完全に頭から抜けてました。

家建ててから約10年近く、ずっと「将来のために」って思ってた穴やけど、いざ使う段になって、自分が見えてなかったリスクに気づかされたわけです。ちょっとショック…。

教訓:家建てるときに「将来用」「予備」って言葉が出てきたら、「これ、実際に使うときどんなリスクが伴う?」って一歩踏み込んで確認しといたほうがええですよ。スリーブそのものは便利でも、それを活かす施工のほうに想定外のリスクが潜んでること、けっこうあるんです。

想定外②:屋根置きにすると工事費が +¥20,000〜30,000

漏水やメンテのリスクで気持ち的にはもう屋根置きを避けたい流れやったんやけど、業者さんから費用面でも一押しがありました。

屋根に室外機置くと、工事費が +¥20,000〜30,000 高くなります。

ほな地面置きにしながらこのスリーブだけでも活用できませんか?って業者さんに聞いてみたら、こう返ってきました。

地面置きでこのスリーブをなんとか活かそうとすると、配管を屋根や軒よけて何箇所も曲げなアカンくて、かえって工事費が高くなるんですよ。別の位置に新しく穴を開けて素直に地面置きにするほうが安く済みますよ」っていうのが業者さんの本音。リスクが山積みのうえに、代替案のほうがコストでも安いとなったら、もう屋根置きを選ぶ理由はなかったですね。

結論:地面置き+新規貫通穴で対応

結局、屋根置きはキャンセル、地面置きに切り替えて、別の位置に新しい貫通穴を開けてもらう段取りに変更。
ちょっとイレギュラーな対応になったけど、業者さんが現地で柔軟に判断してくれたおかげで、最終的にスムーズに施工できました。

業者選びの視点:今回みたいに「想定外」が出たとき、その場で 原因と代替案を即提示してくれる 業者は信頼できます。「とりあえずやってみましょう」って雑に進める業者やと、後でトラブルになりがちです。

CHAPTER 6工事の様子(写真で解説)

業者到着

ハイエースの屋根に脚立・梯子をしっかり積み込んで到着。手前にあるのは今回の工事で設置してもらった、子供部屋用の室外機です。

エアコン取付業者の作業車(ハイエース)と今回設置した室外機
業者の作業車(ハイエース)。屋根に脚立を積んでる。手前は今回設置した子供部屋用の室外機。

2階から配管を降ろす作業

子供部屋は2階で、室外機は1階に置く段取り。2階の壁面に穴をあけて、そこから配管を1階まで降ろしてくるんです。アップスライダー(はしご状の踏み台)で高所作業しはるんやけど、その作業がメチャ早かった。さすがプロやな…って見てました。

2階から1階まで降りてきた配管(化粧カバー仕上げ)
完成後。2階から1階までスッと降りてくる黒い化粧カバー。配管がむき出しじゃないので外観もキレイ。

配管貫通スリーブが完了

子供部屋の壁(サーモンピンクの壁紙)に貫通穴をあけて、スリーブを入れたとこ。穴の向こうに緑(庭の木)と空が見えてます。切り口が綺麗で、塩ビ管スリーブもピッチリ収まってる。穴あけ作業、雑にやると壁紙ボロボロになりがちやけど、これは丁寧ですね。

子供部屋のピンクの壁に配管貫通スリーブを入れた状態
配管貫通スリーブ完成。穴の周りを汚さず綺麗に貫通している。

養生は施主側で対応(業者の作業をスムーズに)

ここ、正直に書きます。養生は自分でやりました。業者さんの作業がスムーズに進むようにと、家具・床を傷めへんように、床・ベッド・本棚・窓まで透明シートと養生テープでぐるっと保護。子供部屋(ピンク壁紙)と隣の部屋(コンクリート風壁紙)の両方を養生してから業者さんを迎え入れた感じです。

電気工事業をやってると現場の養生は日常仕事なんで、自分で先に済ませとく方がお互い段取りがええかなと判断したんです。「養生は施主側」「専門作業は業者側」っていう分担、段取り良く現場が回るときの割と王道パターンやったりします。

子供部屋の養生。床・窓・家具をシートで保護した状態
子供部屋(4.5畳)の養生。窓・床・家具まで透明シートで保護(施主が対応)。
隣の部屋。マットレスや本棚も透明シートで養生した状態
もう1部屋。マットレス・本棚・棚の中の物まで透明シートで保護(施主が対応)。

完成(エアコン本体取付済み)

子供部屋にエアコン本体(日立 白くまくん)が綺麗に取付完了。サーモンピンクの壁紙とも喧嘩せず、自然に馴染んでます。子供らも大喜びしてくれました。

日立 白くまくんが取付完了した子供部屋
完成形。日立 白くまくんが壁にしっかり取付済み。サーモンピンクの壁にも自然に馴染んでます。

CHAPTER 7電気工事士の視点で見たプロの仕事

同業の電気工事屋から見ても、段取りと丁寧さはほんま見習うべきポイントがいろいろありました。

やっぱ「専門業者の経験値はちゃうな」って実感した1日でした。

CHAPTER 8総額まとめ

項目 金額
エアコン本体(日立 白くまくん AJ)
¥46,475 × 2台(価格.com 送料込み)
¥92,950
取付工事費(業者依頼、内訳明示・税込) ¥99,000
合計(税込) ¥191,950

子供部屋2部屋、エアコン2台で20万円弱
これが2027年4月以降やと、本体だけで数万円アップする可能性が高いんで、結果的には「2027年問題」前に駆け込めたのは大正解やったなぁと思います。

CHAPTER 9まとめ:2027年4月までに買うのが賢い

この記事の結論
  • 2027年4月以降は省エネ基準改定でエアコン値上げほぼ確実。買い替えする予定があるなら2026年中に動こか
  • 電気工事士の資格があっても、エアコン取付は業者に頼むのが現実的(専用工具と経験が必要やからね)
  • 本体は価格.comでネット購入+工事のみ業者の分離発注でコストダウン
  • 業者選びは内訳明示と段取りの良さで判断すべし。想定外が出たときの柔軟な対応も信頼の指標
  • 家建てるときの「将来用」っていう設備は、実際使うときのリスクまで確認すべし(屋根穴あけ=漏水リスク、みたいに見落としがち)
  • 子供部屋2部屋(4.5畳×2)で本体+工事 合計20万円弱がリアルな相場感

独立して間もないDDK合同会社やけど、「資格があっても専門外は専門家に頼む」のは、どの業界でも変わらん原則やなって、改めて感じた取付工事でした。
これからエアコン買い替えを考えてる方の参考になれば嬉しいです。

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エアコン本体の取付は専門業者ですが、専用回路の新設・分電盤の改修・コンセント増設などの
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