「電気工事士の資格、取ってみたいけど何から始めたらええんやろ?」「1種と2種、どっちから取るべき?」っていう質問、若い人からよく聞かれます。
私は20年現場でやってきて、第一種電気工事士の資格を持って仕事してます。これから電気工事士を目指す人に、リアルな話をしようと思います。
- 電気工事士1種・2種の根本的な違い
- それぞれで「できる工事」「できない工事」
- 試験の難易度・合格率・勉強期間の目安
- 取得後のキャリア・年収のリアル
- 1種を取るタイミング
CHAPTER 1そもそも電気工事士って何の資格?
電気工事士は、電気工事を行うために必要な国家資格です。電気工事士法という法律で定められてて、無資格で電気工事をすると違法になります。
「電気って素人が触るとマジで危険」やからこそ、ちゃんと知識・技術を身につけた人だけが工事できる、っていう仕組みになってるんですね。
無資格でできることもある
とはいえ、すべての電気作業に資格が必要なわけじゃありません。「軽微な工事」と呼ばれるものは無資格でもできます。例えば:
- 電気機器(差込プラグ・家電製品)の差し込み
- 蛍光灯・電球の交換
- ヒューズの取り替え
- インターホンや警報器の取付(電源接続を伴わないもの)
でもコンセント増設、エアコンの専用回路工事、分電盤の触り作業なんかは、確実に電気工事士の資格が必要です。
CHAPTER 21種と2種の違いを徹底比較
電気工事士には「第一種」と「第二種」の2つがあります。一番大きな違いは、扱える電圧の範囲です。
第二種電気工事士
- 一般用電気工作物が対象
- 600V以下の低圧
- 住宅・小規模店舗の屋内配線
- 主にコンセント・スイッチ・照明
- 太陽光発電(小規模)
第一種電気工事士
- 2種の範囲+自家用電気工作物
- 500kW未満の高圧(受電設備)
- 工場・ビル・大型店舗の電気工事
- キュービクル変電設備
- 5年ごとの定期講習が必要
具体的にどんな現場?
もう少しイメージしやすく、現場別に整理すると:
| 現場の種類 | 必要資格 | 備考 |
|---|---|---|
| 戸建住宅 | 2種でOK | 2種で十分 |
| マンション専有部 | 2種でOK | 2種で十分 |
| マンション共用部 | 1種が必要 | キュービクルあり |
| 小規模店舗(一般電気) | 2種でOK | 低圧契約 |
| 大型店舗・工場 | 1種が必要 | 高圧受電 |
| オフィスビル | 1種が必要 | キュービクルあり |
言い換えると、「キュービクル(受電設備)がある建物の工事」は1種が必要、それ以外の住宅レベルなら2種でOKってこと。
CHAPTER 3試験の難易度と合格率
気になる試験の難易度。両方とも筆記試験+技能試験の2段階です。
第二種電気工事士
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 受験資格 | 制限なし(誰でも受けられる) |
| 試験日程 | 年2回(上期・下期) |
| 筆記合格率 | 約60〜65% |
| 技能合格率 | 約70〜75% |
| 勉強期間目安 | 2〜3ヶ月 |
| 受験費用 | 9,300円(インターネット申込) |
第一種電気工事士
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 受験資格 | 制限なし(試験自体は誰でも受けられる) |
| 免状交付 | 3年以上の実務経験が必要 |
| 試験日程 | 年1回 |
| 筆記合格率 | 約40〜50% |
| 技能合格率 | 約60〜65% |
| 勉強期間目安 | 3〜6ヶ月 |
| 受験費用 | 10,900円(インターネット申込) |
CHAPTER 4勉強の進め方と必要なもの
「電気の知識ゼロから始めても受かりますか?」って質問もよく受けます。答えは「2種なら全然いける」です。
2種の勉強のコツ
2種の筆記試験は、過去問を繰り返しやれば60〜70点は取れます。合格ラインは60点なんで、過去問対策がメインで十分。
- テキスト1冊+過去問題集1冊でOK(合計5,000円程度)
- YouTubeにも無料解説動画が多い
- 毎日30分〜1時間、3ヶ月続ければ合格圏内
技能試験は「練習あるのみ」
技能試験は実際にケーブル切って、器具に結線する実技です。これは練習しないと絶対受かりません。
必要なもの:
- 技能試験用の工具セット(1万円〜2万円)
- 練習用の電線・器具セット(1万円〜2万円)
- 候補問題13問を最低3周は練習
私が技能試験受けた時の話。最初は40分制限時間内に終わらなかったのが、練習重ねて20分台で完成できるようになりました。
結線間違えたら一発不合格やから、「とにかく手を動かして体で覚える」のが鉄則。頭で考えてるうちは合格できません。
CHAPTER 51種を取るタイミング
「2種取ったら、すぐ1種も取ろうかな」って人も多いんやけど、ちょっと待って。
1種は3年以上の実務経験がないと免状がもらえないんで、合格しても使えません。それより、まずは現場経験を積みつつ、3年くらい経った頃に1種を取るのがおすすめ。
3年経ってから受けるメリット
- 実務経験のおかげで問題の意味がわかる
- キュービクルの実物を見たことがあれば理解が早い
- 免状がすぐもらえる(合格=即免状交付)
- 20代後半〜30代前半で1種、というキャリアパスが綺麗
逆に若いうちに1種取っても、合格したまま免状をもらえない期間が長いだけ。「先取り資格」になっちゃいます。
CHAPTER 6取得後のキャリアと年収
気になる年収の話。これは地域や会社規模で大きく変わるので、あくまで目安として。
| キャリア段階 | 年収目安 | 主な仕事 |
|---|---|---|
| 2種取得・実務1年目 | 300〜350万円 | 住宅・小規模工事の補助 |
| 2種・実務3〜5年 | 400〜500万円 | 住宅工事の主担当 |
| 1種・実務5〜10年 | 500〜650万円 | 商業施設・工場工事 |
| 1種+施工管理技士 | 600〜800万円 | 現場代理人・主任技術者 |
| 独立・自営業 | 500万円〜青天井 | 営業力次第 |
正直、電気工事士は手に職系の中ではかなり安定してる業種です。建設業界全体が人手不足の中、電気は特に若手が少ないので、引く手あまた。
独立も視野に入る
1種+施工管理技士の組み合わせなら、独立の選択肢もあります。私(DDK合同会社)も、20年勤めた会社から独立してこの形で動いてます。
独立して感じたのは、「資格と経験は裏切らない」ってこと。きちんと取得して、ちゃんと現場経験積んでれば、独立後も仕事は途切れません。
逆に「資格だけ持ってて経験ない人」は厳しい。両方バランス良く積み上げてくのが大事です。
まとめ:まずは2種から、3年後に1種
電気工事士を目指す人へのおすすめは:
- とりあえず2種を取得(誰でも受けられる)
- 就職して3年以上の実務経験を積む
- 余裕が出てきたら1種にチャレンジ
- さらに施工管理技士を狙えば独立も視野に
電気工事は地味やけど、誰かの生活を支える大事な仕事。やりがいもあるし、安定もしてる、いい仕事やと思います。
これから資格取得を目指す方、頑張ってください!